「月刊フォーNET」2013年5月号掲載分
Blue Jug 創刊号
出版社: Blue Jug編集部 (1979年7月25日)
1979年の創刊の福岡の音楽雑誌。陽水、チューリップ、海援隊その他のミュージシャンはすでに上京してしまった後だ。
長渕剛のインタビューがメイン記事。おそらくお買い上げくださった方も長渕ファンじゃなかろうか。こんなローカルな雑誌に大枚はたくのは、熱心な長渕ファンのような気がするのだが。
さてそのインタビュー、放送局での収録前にセントラルホテルのカフェでランチを取りつつ行っているというのが泣かせる。
写真の長渕は長髪でういういしい表情を見せている。九州に帰ってのプロ初のステージの翌日らしい。
前日行われたコンサートの客層について、ほとんどが女性だったみたいですけど、年齢層は?と問われると、「昔は高かったの、照和にいた頃は、高校生はあまり来なくて、ほとんど短大・OLだったけど、最近高校生が多くなって来たかな」と答えている。
「短大」っていうあたりに時代を感じる。ほとんどが女性だというのが意外だ。現在の彼のファンは圧倒的に男が多いイメージがある。
B人間としてどう生きるか―運命のつくり主は自分である (1978年) (ナツメ選書)
沖 正弘 (著)
ナツメ社 (1978/04)
著者の経歴には「1921年生まれ。大阪外語大学卒」とある。どうやら司馬遼太郎の同窓で、歳も2歳しか違わない。
本書は著者が57歳のときのものだ。
「特別諜報員としての必要上、東西医療法と各種教宗派の修行法の特別訓練をうけた」とある。陸軍中野学校にでもいたのだろうか。ウィキペディアには「戦後日本におけるヨガの草分け的指導者で、その普及に努め、ヨガブームを作った立役者」とある。
「蒙古・中国。印度・アラビアの各地に赴き、ラマ教・道教・イスラム教・ユダヤ教寺院での修行体験を持つ」とある。
戦時中のスパイとして養成された経験を戦後はヨガの道場として活用したようだ。目次をみると近年の自己啓発本によくあるような項目が並んでいる「”生きる”ということ」「他との関係を考える」「「あなたの家庭は幸せか」などなど。
面白いのは「スポーツのコツ」という章があり野球・ゴルフ・卓球はおろか、柔道・レスリングはたまた重量挙げから砲丸投げ・槍投げ・円盤投げまで、さらにウィンタースポーツまで数ページから数行でそのコツが解説されている。