福岡古本買取よかばい堂の古本買い取りコラム       福岡の経済誌「月刊フォーNET」連載中!

福岡古本買取よかばい堂の店主が、福岡の経済誌「フォーNET」に連載中のコラムの過去掲載分です。

2017-01-01から1年間の記事一覧

よかばい堂、イギリスの古本の村を探訪するの巻 (その2)2017年12月号

よかばい堂、イギリスの古本の村を探訪するの巻 (その2) 今月も先月に続き、英国の古本の町ヘイオンワイのレポート。 まずは町を歩いた印象。こじんまりして観光客にとっても散策しやすい。いたるところにカフェやパブレストランなどの開放的な店舗があり…

よかばい堂、イギリスの古本の村を探訪するの巻 (その1)2017年11月号

古本の買い取りをしていると、町から古本屋がなくなって淋しいという声を耳にすることがある。本好きにとって古本屋めぐりで時間をつぶし、買った本を手に喫茶店に入るというのは大きな楽しみなのだ。 ネットだけで本を売り実店舗を持たないよかばい堂店主と…

よかばい堂 大阪出張の巻  2017年10月号掲載

つきあいのある広告代理店から、全国紙の関西都市圏版に急遽空きが出たのでなんとか出稿してくれないかと泣きつかれた。困ったときはお互い様だし広告料は格安にしてくれるというので試してみた。 とは言うものの関西である。買い取りに行くには遠すぎるから…

よかばい堂、レコードの歴史に思いをはせるの巻 2017年9月号

オードリー・ヘプバーン主演の映画「昼下がりの情事」はパリが舞台だ。彼女と恋をするアメリカの大富豪役のゲイリー・クーパーはデートの際にはいつも、BGMを奏でる楽団を引き連れるという設定になっている。食事の際はもちろん水上をたゆたう舟の上で二…

よかばい堂、マリリン・モンローの逸話を知るの巻 2017年8月号掲載

ご存知の方も多いと思うが、かの二十世紀を代表するアイコンの一人マリリン・モンローは福岡に来たことがある。アイコンなどと大仰な言い方で恐縮だが、一女優というだけでは語れない存在であることは間違いないだろう。 当時彼女はニューヨーク・ヤンキース…

よかばい堂、新聞広告を出すの巻 

今月は買い取りが多かった。多い日は一日に4回。広告の出稿量が多かったからかもしれない。 2014年から月に数回の新聞広告を出している。定期的に利用するのは朝日・読売といった全国紙だが、理由はふたつほどある。まずは広告費が安いこと。ちょっと補足す…

よかばい堂、シングルレコードにまみれるの巻

二千二百枚の歌謡曲のシングル盤をネットオークションで落札した。最近レコードも見積もってほしいという要望が増えたので、勉強のために買ってみた。大量ではあるが品質の保証なしのジャンク品なので大した額ではない。一枚ずつネットで調べているのだが、…

横須賀で恩人の蔵書整理をする、の巻

横須賀で恩人の蔵書整理をする、の巻 二月某日見知らぬご婦人から、私はYの妹だが先日兄が他界した、その一人住まいの横須賀のマンションから貴店宛に送ろうとした古書の箱がみつかったのでお知らせする、と電話があった。 Y氏は私の父の友人であり私自身…

よかばい堂、海外で仕入れるの巻

先日ヨーロッパで仕入れをした。今回行ったのはブリュッセルとパリ。妻と一緒だったので観光もそれなりにしたがブリュッセルでは古書店・中古レコードショップを10店舗ほど見て回った。 ブリュッセルはベルギーの首都だが人口は110万程度なので福岡よりも少…

よかばい堂、見積金額を値切られる?の巻

宗像方面から本の買取依頼の電話が多いのは、沿線に九大・九産大・福岡女子大・福岡工業大・福岡教育大など大学が多いからだろう。 国家公務員や県の職員など福岡市と北九州市どちらにも転勤の可能性がある人もこの辺には多いようだ。こういう人たちにも読書…

よかばい堂、爆買いされるの巻

福岡の古本屋には無縁だろうと思っていた「爆買い」を経験した。 発端は1本の電話。わずかに関西なまりのある知的な女の声(余談ながらひとこと。「女の声」と書いたからとて不審な女でも怪しい声でもない。巷間使われる「女性」という語感が不快なので自分…